新城新蔵
しんじょう しんぞう
SHINJO Shinzo
 
1873-1938
会津若松赤井町(現在の福島県会津若松市)に生まれる。
測地学で活躍した後、宇宙物理学講座を京都帝大に創設、また東洋天文学史研究の伝統を生んだ。

経歴と業績

 1895年に帝国大学理科大学物理学科卒業後、大学院時代から1904年頃まで震災予防調査会とそれを継いだ測地学委員会の事業として、田中舘愛橘、長岡半太郎の指導のもと、大谷亮吉らと共に日本各地の重力および地磁気測定に従事。この研究は松山基範に継承される。1897年陸軍砲工学校教授、1900年京都帝国大学理工科大学助教授となり、力学を担当。1903年には上海、香港、シンガポールなどで地磁気測定。1905-7年ドイツに留学。シュヴァルツシルトに天文学を学ぶ。1909年に理学博士となり、このころから天文学、中国天文学史に活動の中心を移していく。1916年『宇宙進化論』出版。1918年物理学科に宇宙物理学講座を新設し、3年後独立。1928年『東洋天文学史研究』出版。1929年花山天文台着工、京大総長就任。1935年上海自然科学研究所所長就任。1938年南京にて死去。
(写真:勲章を身につけた壮年の新城新蔵。荒木俊馬「故新城新蔵博士」『科學』8(1938年), p.548より)