利根川進
とねがわ すすむ
TONEGAWA Susumu
 
1939-
愛知県名古屋市に生まれる。
高等動物の免疫反応で多様な抗体がつくられる仕組みを遺伝子レベルで解明した。

経歴と業績

 日比谷高校から京都大学理学部化学科へ進学、1963年に卒業した。分子生物学の研究を目指し 同大学院に進んだ。しかし、ウイルス研究所の渡辺格教授から「分子生物学をやるならアメリカへ行け」といわれて3カ月で中退、渡 米した。カリフォルニア大学サンディエゴ校生物学部の大学院へ進学、1968年博士課程を修了し、Ph. D. を取得した。ソーク研究所 のダルベッコ博士のもとでウイルス(SV40)の研究をしたが、1971年同博士の紹介でスイスのバーゼルにある免疫学研究所の研究員と なった。免疫の主役である抗体の多様性の謎を解くことの重要性に気づき、マウスをつかって抗体の免疫グロブリン遺伝子を研究した。 そして同遺伝子が、リンパ球B細胞の分化の過程でいくつかの断片が組み合わされることによって形成され、その結果、抗体の多様性が 生まれることを初めて明らかにした。1979年2月、論文を科学雑誌『ネイチャー』に共同研究者の坂野仁らと発表、注目された。1980年、 日本の遺伝学大賞を受賞。1981年9月からマサチューセッツ工科大学(MIT)がん研究所生物学部教授となった。